補修･補強 (2)

[V-396] DFRCCで補強したRCにおける正負交番載荷時のせん断耐荷特性

*米良 日菜¹、公文 裕之¹、角掛 久雄¹、毛 傑¹ (1. 大阪市立大学大学院)

キーワード：高靱性繊維補強セメント複合材料、正負交番載荷、せん断耐力、低減係数

著者らはRCの補修・補強材料として高靱性繊維補強セメント複合材料(DFRCC)に着目してきた．既往研究ではRC梁における一方向漸増載荷時のせん断補強効果を明らかにし，耐力算定式を提案した．実構造物では地震時のような正負交番荷重が作用するため，このような場合のせん断耐荷特性についても明らかにする必要がある．本研究では曲げ降伏後にせん断破壊する供試体を対象に正負交番載荷試験を行い，側面補強したRCのせん断耐力低下特性を検討した．その結果，コンクリートが受け持つせん断耐力V_c，補強によるせん断耐力増分V_w，補強による引張抵抗増分Vtの順に耐力が低下していくことが示唆された．