令和元年度土木学会全国大会第74回年次学術講演会

講演情報

第V部門

耐久性一般 (1)

2019年9月5日(木) 08:40 〜 10:10 V-4 (幸町北5号館 524講義室)

座長:三浦 泰人(名古屋大学)

[V-460] 硫酸浸漬初期におけるエーライト水和物の性状変化に関する検討

*新見 龍男1、内海 健太郎2、加藤 弘義1、河合 研至2 (1. 株式会社トクヤマ、2. 広島大学)

キーワード:硫酸、エーライト水和物、二水石こう、細孔量

硫酸によるセメント硬化体の侵食挙動は空隙中への二水石こうの生成による膨張圧が要因とされている。しかしながら、Ca(OH)2以外の水和物からの二水石こうの生成や、各成分の溶出も考えられるため、硫酸侵食に至る過程は不明な点が多いと考えられる。そこで、合成したエーライトから水和したエーライト水和物の硬化体を用いて5%硫酸溶液による浸漬試験を行い、浸漬後から侵食挙動を示すまでの性状の変化を把握することを目的として検討を行った。その結果、浸漬直後に比較的大きな径の空隙が減少し、二水石こうの充填が推測された。また、比較的小さい径の空隙量の減少が硫酸侵食に影響することが示唆された。

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