[V-468] 8年間の暴露試験によるRCコンクリートのひび割れ部への塩化物イオン浸透性
キーワード:ひび割れ幅、RC部材、塩化物イオン、長期暴露試験
発電所の冷却用海水取放水設備に用いられているRC製地中ボックスカルバートでは,大規模地震時にひび割れが発生する場合があり,ひび割れ部からの塩化物イオン浸透が懸念される。そこで,被り厚90mm程度のRC部材を対象に,ひび割れ幅の異なる供試体を用いて,8年間の長期暴露実験を行った。実験結果より,表面残留ひび割れ幅が0.2mm程度では,ひび割れ部からの塩化物イオンの浸透は見られないのに対し,表面残留ひび割れ幅が1.0mm以上になると,ひび割れ面での塩化物イオン量が高くなり,コンクリート表面よりもひび割れ面からの塩化物イオンの浸透が顕著となることが分かった。
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