評価・試験方法 (2)

[V-579] 排水シールドトンネルにおけるインバートコンクリートの性状の検討開発

*加藤 清孝¹、中村 誠喜¹、東 邦和¹、岩永 直¹ (1. 奥村組)

キーワード：水密性、pH、カルシウムイオン、早期強度、トンネル

シールドトンネルにおいて、インバートコンクリートとしてシールドマシン後続台車を掘進と同時に牽引させるため、早期強度発現性に優れ、経済的である配合を計画した。試験練りの結果、透水性の高いコンクリートとなったため、排水トンネルでは、インバートコンクリートに浸透した湧水にセメント分が溶出し、トンネル排水の性状がアルカリ性となることが懸念された。本稿では、数種類のコンクリート配合を提案し、トンネル湧水を模擬した流水中でコンクリートを養生させ、セメント分の溶出状況を確認する試験を実施し、本施工で使用する配合を決定した。