せん断・ねじり (1)

[V-589] 拘束型重ね継手を有するプレキャストコンクリートはりのせん断実験

*阿久津 佑介¹、岡野 素之¹、飯塚 豊² (1. 前橋工科大学、2. カイエー共和コンクリート株式会社)

キーワード：せん断耐力、継手

本研究を行っていく背景としては現在、土木構造物の接合部には機械式継手が多く使われている。しかし機械式継手は複雑でコストがかかる。そこで我々の研究室では拘束型重ね継手を考案し研究を進めてきた。

　本研究で使用した試験体は主鉄筋にD25を用いた2体(太径シリーズ)、同じくD13を用いた2体(細径シリーズ)の合計4体である。各シリーズとも比較のために継手の有無の試験体2種類を作成した。

　太径シリーズは2体ともせん断破壊した。細径シリーズは条件を整えてもこの継手を使用する限りせん断破壊は難しい。したがって本実験の範囲でこの継手はせん断性能への影響はなかった。