付着・定着・継手 (2)

[V-613] 突出梁を有するRC柱梁接合部における機械式定着部の高応力繰返し耐力に関する検討

*幸良 淳志¹、中田 裕喜¹、西村 脩平¹、田所 敏弥¹ (1. 鉄道総合技術研究所)

キーワード：RC柱梁接合部、機械式定着、突出梁、高応力繰返し耐力

RCラーメン高架橋の柱梁接合部では，過密配筋の回避のため，柱軸方向鉄筋への機械式定着工法の適用が望まれている．しかし，一般的な接合部では，標準フックを機械式定着に置き換えた場合，定着具から作用する支圧に起因した脆性的なコンクリートの破壊に至ることが既往の実験から確認されている．そこで，本研究では，接合部外面に突出梁を有する接合部を対象に，正負交番載荷実験により機械式定着部の高応力繰返し耐力に関する検討を行った．その結果，突出梁によって高応力繰返し耐力が大きく向上すること，また，定着性能の確保のためには，突出梁に適切にコ形鉄筋を配置し，梁軸方向鉄筋の変形を拘束することが重要であることがわかった．