セメント系舗装

[V-78] コンクリート舗装のひび割れ補修材の曲げ強度および疲労破壊抵抗性について

*鈴木 将充¹、中嶋 毅²、永渕 克己²、伊藤 正憲³、吉野 敏弘² (1. 東急建設株式会社　技術研究所　土木材料G、2. 世紀東急工業株式会社　技術本部　技術研究所、3. 東急建設株式会社　土木事業本部　技術統括部　IAM推進G)

キーワード：コンクリート舗装、ひび割れ、曲げ強度、疲労破壊抵抗性

道路舗装の長寿命化を目的として，コンクリート舗装を積極的に採用する機運が高まっている。筆者らは，コンクリート舗装の大規模な補修工事を行うまでの維持として，ひび割れたコンクリート舗装片の飛散による事故防止などに用いる，ひび割れ部を一体化する効果が得られる簡便で早期交通開放可能な補修材の検討を行ってきた。本報では，ひび割れ部の一体化の確認を目的として，コンクリート試験体を用いてひび割れ補修後の曲げ試験および曲げ疲労試験を行った。その結果，接着力を強化したポリウレタン樹脂をひび割れ補修材として用いた場合，ひび割れ部が一体化し，静的曲げ強度の回復および繰返し荷重に対して弱点とならないことが確認できた。