令和元年度土木学会全国大会第74回年次学術講演会

講演情報

第VI部門

建設環境 (1)

2019年9月5日(木) 08:40 〜 10:10 VI-6 (幸町総合教育棟 多目的室1)

座長:伊藤 達也(熊谷組)

[VI-959] 鉱山跡地管理工事における雨水放流ルートの高pH対策

*眞武 俊輔1、榊原 直樹1、杉本 英夫1、国中 雄一1、萩原 達1 (1. 株式会社大林組)

キーワード:鉱山跡地、清濁分離水路、水酸化カルシウム、溶脱、高pH、ハイドロキシアパタイト

閉山し数十年を経た鉱山跡地で、法面の浸食・崩壊の防止に加えて、雨水の酸性化の抑制と排水路の整備を目的とした遮水シート工事を行った。遮水シートは、排水路を兼ねた押さえコンクリートで固定したため、雨水がコンクリート水和物の水酸化カルシウムを含んだ。その影響で、工事排水の流末集水桝の水のpHが、鉱山保安法の排水基準値pH8.6を上回る問題が発生した。そこで、中和溶液を用いてコンクリート表面に被覆を形成する対策工事を行った。その結果、施工後は雨水放流時のpHが排水基準以下を示すことを確認した。

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