放射性廃棄物 (4)

[VII-156] 高レベル放射性廃棄物の地層処分における地下施設からの湧水量評価のためのマルチスケールモデル化・解析技術の開発 ―（その２）水理地質構造のマルチスケールモデル化と数値解析技術の整備―

*鐙 顕正¹、田中 達也¹、森田 豊¹、橋本 秀爾¹、鈴木 覚²、三枝 博光²、野尻 慶介² (1. 大林組、2. 原子力発電環境整備機構)

キーワード：湧水量、数値解析、地質環境モデル、地層処分、地下施設、建設・操業段階

地下施設の位置や施設の建設に伴う湧水量の検討には，比較的大きな地下水流動系を表した広域のモデル，および地下施設のスケールでの詳細モデルといった，複数の水理地質構造モデルを構築する必要がある．加えて，これらのモデルによる地下水流動解析では，モデル間の水理学的連続性を確保する必要がある．今回は，それらを考慮した解析技術としてTMRアプローチを適用した．また，湧水量抑制対策の検討のために，約50年に及ぶ地下施設の建設・操業における地下施設全体からの湧水量の継時変化を評価するための湧水量解析技術としてシンプルドレーンの適用も試みた．本稿では，これらのモデル構築や解析の方法論について記す．