上下水道管理

[VII-33] 三角型太陽熱淡水化装置(TrSS)の殺菌性能に関する実験的研究

*古市 健二¹、寺崎 寛章²、梅村 朋弘³、加藤 隼也¹、福原 輝幸⁴、長谷川 美香²、日下 幸則² (1. 福井大学大学院、2. 福井大学、3. 愛知医科大学、4. 広島工業大学)

キーワード：バングラデシュ、太陽熱淡水化、TrSS、一般細菌、大腸菌群

バングラデシュは下痢性疾患が深刻な国の一つであり，特に沿岸部僻地では衛生設備の未整備による表流水の大腸菌汚染などにより，安全な飲み水の確保が困難となっている．そこで当該研究室では，バングラデシュにおける飲み水確保の一手段として，三角型太陽熱淡水化装置(Triangular Solar Still，TrSS)を研究開発している．本研究では，TrSSによる安全な飲み水の確保を目標として，TrSSの一般細菌および大腸菌群の除去効果を野外実験により調べた．その結果，太陽光の紫外線によりトラフ内の水は殺菌され，TrSSの蒸留過程においては一般細菌および大腸菌群の除去が可能であることが分かった．