嫌気性処理

[VII-48] 天然ゴム製造工場廃水を対象とした最適処理プロセスの検討

*片岡 大樹¹、角谷 萌²、谷川 大輔² (1. 呉工業高等専門学校専攻科、2. 呉工業高等専門学校)

キーワード：天然ゴム製造工場廃水、残存ゴム分、窒素除去、ABR-DHSシステム

嫌気性バッフル反応器（ＡＢＲ）と下降流懸垂型スポンジ（ＤＨＳ）リアクターを組み合わせたＡＢＲ－ＤＨＳシステムに，当該廃水中の残存ゴム分の回収を目的とした前処理と窒素除去を目的とした後処理を導入し，最適処理方法の検討を行った．前処理では，当該廃水を核ゴムに接触させながら循環させ，後処理では，ＤＨＳを追加で設置することで，硝化脱窒反応による窒素除去を試みた．
前後処理の導入により，残存ゴム分の回収効率およびＡＢＲでの化学的酸素要求量（ＣOＤ）除去率，メタン転換率が向上したほか窒素除去性能も改善され，主要な天然ゴム生産国の排水基準を達成可能となった．
今後，既存のシステムへの前後処理の導入が期待される．