下水汚泥利用・リン回収

[VII-55] 高付加価値マッシュルーム栽培に向けた新規下水汚泥堆肥作製と微生物学的知見の収集

*黒木 和雄¹、高津佐 愛実¹、徳田 裕二郎²、山田 真義²、山内 正仁²、幡本 将史³、山口 隆司³、八木 史郎⁴、黒田 恭平¹ (1. 都城工業高等専門学校、2. 鹿児島工業高等専門学校、3. 長岡技術科学大学、4. 鹿児島大学)

キーワード：下水汚泥堆肥、マッシュルーム、微生物群集構造解析、地域未利用バイオマス

本研究では，バイオマスとしての利用拡大が推進されている下水汚泥を活用し，マッシュルーム栽培に適した新規下水汚泥堆肥の作製とその化学・微生物学的特徴の評価を行った。おが屑や米糠などを堆肥材料に加えることにより，C/N比が高く繊維量の多い下水汚泥堆肥の作製に成功した。微生物群集構造解析の結果，堆肥中には放線菌を含むActinomycetales目やBacillales目に属する微生物群が優占して存在することがわかった。今後，作製した堆肥を用いたマッシュルーム栽培試験を行い，微生物群集構造の違いがマッシュルーム菌糸や子実体に与える影響を明らかにしていく。