令和2年度土木学会全国大会第75回年次学術講演会

講演情報

[共通セッション] 原子力施設に係わる土木技術

構造物

座長:丸山 久一(長岡技術科学大学)

[CS11-25] 陸側遮水壁の間引き運転について- 凍土方式遮水壁大規模整備実証事業(その18) -

〇後藤 貴哉1、玉井 猛1、添野 頼明1、江崎 太一2、並川 正2 (1.東京電力ホールディングス、2.鹿島建設)

キーワード:陸側遮水壁、凍土遮水壁、維持管理運転、間引き運転、福島第一原子力発電所

福島第一原子力発電所では,凍土方式による陸側遮水壁の造成により原子炉建屋への地下水流入を抑制している。現在は壁厚の制御を行う維持管理運転へ移行し,周辺構造物の変状等を抑制している。しかし,凍土壁山側は海側と比較して維持管理運転による停止率が低く,効率的な運用ができていない。冷熱供給を継続しつつ周辺設備への影響を緩和するための方策として凍結管の間引き運転を立案し,解析によりその有効性を確認した。その後凍土壁山側の一部を対象に間引き運転による試験運用を実施し,その効果について評価した。間引き運転を実施することで冷熱供給は抑制されるが,間引き率に応じて地中温度の上昇程度は変わることが確認された。

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