令和2年度土木学会全国大会第75回年次学術講演会

講演情報

第I部門

橋梁一般(設計)(2)

座長:佐藤 歩(首都高速道路)

[I-214] ステンレス鋼と炭素鋼を突合せ溶接した異材継手の強度特性

〇荒牧 聡1、下里 哲弘2、田井 政行2、松下 裕明3、志村 保美4 (1.建設技術研究所、2.琉球大学、3.日立造船、4.日鉄ステンレス)

キーワード:ステンレス鋼、異材溶接継手、引張強度、疲労強度、溶接形状

社会資本においては,ライフサイクルコスト縮減に対する要求が高まり,メンテナンスコストの縮減が求められている.鋼構造のメンテナンスは塗装塗替の割合が高いため,耐食性の高いステンレス鋼橋の開発は有効であるが,炭素鋼より高価となる.一方,鋼橋の腐食は桁中央部に比べ,桁端部などで進行することが多いため,桁端部へのステンレス鋼の適用が防食対策として有効と考えられる.そこで,ステンレス鋼と炭素鋼の突合せ溶接材の引張試験及び疲労試験を行い,引張強度と疲労強度特性を評価した.その結果,ステンレス鋼と炭素鋼の異材溶接継手は,引張強度が組合せた炭素鋼と同等の値であり,疲労強度は炭素鋼同士のD等級と同程度であった.

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