令和2年度土木学会全国大会第75回年次学術講演会

講演情報

第I部門

座屈・耐荷力(桁・板)

座長:宮嵜 靖大(長岡工業高等専門学校)

[I-111] Hビーム橋主桁端の断面欠損過程における力学挙動に関する解析的検討

〇三好 崇夫1、中谷 佳菜代 (1.明石工業高等専門学校)

キーワード:Hビーム橋、桁端部、断面欠損、変形、残留応力再分配

残留応力や初期たわみは鋼構造物の耐力に大きな影響を及ぼす.既往の実験結果によれば,それらは断面欠損過程で変化することが示されている.しかし,Hビーム橋の主桁端支点部の腐食に伴う断面欠損過程における初期不整の変化は明確にされていない.本研究では,Hビーム橋の主桁端支点部を対象に,片側支点上補剛材下部の断面欠損過程における残留応力の変化や変形挙動について解析的に検討した.その結果,断面欠損過程では,断面欠損部の残留応力が解放されて周辺に再配分された.また,圧縮残留応力の解放過程で導入部側が押しつぶされるように偏心圧縮による面外板曲げ変形が生じ,支点部の耐力を低下させる要因になりうることが示された.

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