令和2年度土木学会全国大会第75回年次学術講演会

講演情報

第I部門

安全性・信頼性

座長:西尾 真由子(筑波大学)

[I-469] 劣化RC部材から得られた観測情報とニューラルネットワークを用いた確率論的耐荷力評価に関する基礎的研究

〇新谷 美菜1、秋山 充良1、増田 啓佑1、張 明陽1、辛 寄語1 (1.早稲田大学)

キーワード:リカレントニューラルネットワーク、鉄筋腐食、空間変動性、曲げ耐力、腐食ひび割れ

塩害環境にある鉄筋コンクリート(RC)構造物は,鋼材腐食に伴う腐食ひび割れが発生する.腐食ひび割れは,内部の鉄筋腐食分布を推定する貴重な情報となる一方で,その予測には大きなばらつきを伴う.本研究では,腐食ひび割れ幅と鉄筋腐食量に関するデータベースを用いてRecurrent Neural Network(RNN)を構築することにより,腐食ひび割れ幅から劣化RC部材に生じる鉄筋腐食分布を推定可能にした.そして,これを用いた非線形有限要素解析(Non-FEA)をMonte Carlo法により実施することで,劣化RC部材の曲げ耐荷力の確率密度分布を求めた.本研究はこの一連のフローを提案するものである.

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