疲労(1)

[I-52] 溶接部にき裂補修が施された十字溶接継手の疲労寿命と疲労強度評価法

〇櫻井 勇太¹、木下 幸治² (1.瀧上工業（株）、2.岐阜大学)

キーワード：ストップホール法、疲労寿命、疲労強度評価、1mm法、局部応力、十字溶接継手

疲労き裂の補修法にストップホール（以下，SH）法がある．これまで荷重非伝達型十字溶接継手の止端き裂に対して，溶接部にかかるSHを削孔した補修効果およびENS法の局部応力による疲労強度評価法が明らかにされている．一方，荷重伝達型十字溶接継手のルートき裂に対する補修効果および疲労強度評価法が求められている．そこで，本概要では溶接部にき裂補修が施された溶接ルート部の疲労寿命およびき裂補修が施された十字溶接継手の1mm法に基づく疲労強度評価を検討した．その結果，疲労寿命はき裂補修が施されていない継手に比べて1～2等級低く，疲労強度評価は1mm法によりJSSC疲労強度曲線で可能であることを示した．