令和2年度土木学会全国大会第75回年次学術講演会

講演情報

第I部門

衝撃(実験)(2)

座長:小室 雅人(室蘭工業大学)

[I-153] 実規模斜入射実験による衝突体-被衝突体の特性と反発挙動

〇杉山 直優1、前田 健一1、松尾 和茂1、峯 祐貴1、牛渡 裕二2、中瀬 仁3 (1.名古屋工業大学、2.(株)構研エンジニアリング、3.東電設計(株))

キーワード:反発係数、衝突痕、エネルギー減衰率、到達距離

わが国では落石挙動の把握手段として落石シミュレーションが広く用いられている.現状の落石シミュレーションは軽い落石のみが対象で,巨石の反発挙動を明確に再現できていない.そこで本稿では巨石反発挙動を解明し,落石シミュレーションの精度向上を目的に巨石を模した重錘による実規模斜入射実験を行った.その結果,重錘質量が重いほど衝突時に被衝突体の変形や破壊にエネルギーを消費し,反発係数が小さくなることが分かった.また,衝突時のエネルギー減衰率が大きいほど重錘の到達距離は短くなり,衝突による被衝突体の破壊が同規模の場合,衝突前の運動エネルギーが小さい軽い落石ほどエネルギー減衰率が大きくなることが示唆された.

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