流出・氾濫(2)

[II-146] 緩流感潮域における排水機場が洪水流に与える影響

〇兼松 祐志¹、川添 昌紀¹、遠藤 信之¹、山田 敬一郎¹ (1.セントラルコンサルタント)

キーワード：緩流感潮河川、洪水流、排水機場、内水浸水対策

我が国では，昨今に亘り海や河川を起因とした浸水被害が発生していることから，現在も河川・海岸整備を行っている．河川整備は，河川整備計画に基づき実施されているが，策定する際の洪水流は，定常流である不等流計算を用いることが多く，時間経過による非定常的な変化を考慮していない．緩流感潮域を流下する低平地河川などでは，潮位により水面形が常時変化しており，計画論と実現象に差異が生じていることは明らかである．このため，緩流感潮域に位置する排水機場からの排水が洪水流に与える影響について，実洪水および実潮位波形を踏まえた検証を行い，河川特性を踏まえた適切な条件設定が必要であることを示した。