[II-219] 令和元年東日本台風における都幾川上流の霞堤群が下流のピーク流量低減に及ぼした影響
キーワード:令和元年台風19号、洪水流氾濫解析、河道内植生、氾濫ボリューム、荒川
令和元年東日本台風の被害を受けて,霞堤の長所短所が注目されている.本研究は,洪水流氾濫解析により,都幾川上流の霞堤群が下流のピーク流量等に与えた影響を明らかにする.その結果,霞堤群は下流の流量の増加を1時間程度遅らせる効果はあったが,壁立て条件ではピーク流量の低減効果はほとんど無かった.一方,実堤防条件ではピーク流量の低減効果が認められた.開口部上流の堤防決壊有無には,堤防越流時の堤内地水深が影響した可能性を示した.なお,実現象では堤防決壊が複数個所生じており,これを再現すれば河川水位が全体的に下がる.そのため,霞堤群のピーク低減効果は減少する可能性があり,さらなる検討が必要である.
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