河川工学

[II-237] 洪水氾濫の越流における堤防裏法面の洗掘防止用ブロックマット工法の開発

〇和田 清¹、関下 啓誠²、増田 治雄³ (1.独立行政法人国立高等専門学校機構　岐阜工業高等専門学校、2.株式会社旭化成アドバンス　建材本部・環境資材事業部・技術部、3.揖斐川工業株式会社 アイケイコンクリート 技術開発室)

キーワード：河川堤防、越流、ブロックマット工法、局所洗掘

本研究では，河川堤防の越流破堤を遅延させるために法面と法尻の補強を行い，堤内地の洗掘を抑制させることを試みた．実験と計算モデルによる効果の検証を行い，補強対策としてブロックマットによる法面被覆および基礎工の有無について1/6模型，実スケールにて，水理実験を行った．評価項目として，下流の洗掘分布と最大洗掘深を用いた．その結果，各越流水深において基礎工が無い「垂れ方式」での新型ブロックマットが最も洗掘深が抑制された．そのため垂れ方式の洗掘防止に適切な区間長を設定することにより局所洗掘量を大きく低減させることが明らかとなった．