令和2年度土木学会全国大会第75回年次学術講演会

講演情報

第II部門

水圏の環境・生態系

座長:赤松 良久(山口大学)

[II-30] 東日本大震災で生じた塩性湿地における塩分の変化特性

〇横山 勝英1、松下 知馬1、中山 耕至2、畠山 信3 (1.東京都立大学、2.京都大学、3.NPO法人森は海の恋人)

キーワード:東日本大震災、地盤変化、塩性湿地、塩分

気仙沼市舞根地区では,東日本大震災により地盤が沈下して塩性湿地が創出されたため,その環境特性や変化状況を調べることで,今後の湿地造成事業の基礎的知見となり得る.本研究では2012年から8年間にわたり,舞根湾と湿地の水位,湿地入口と深場の塩分を連続モニタリングし,地盤標高の変化データおよび気象データと比較した.地盤標高は2011年に65cm沈下してから毎年約5cmずつ上昇し,2019年3月時点では8年間で38cm上昇した.湿地の地盤が上昇した結果,降雨期間には,海水の流入量が減少し,相対的に洪水流入量が増加したために,塩分の低下幅が年々増加していることが分かった.

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