令和2年度土木学会全国大会第75回年次学術講演会

講演情報

第III部門

土留め(2)

座長:岩津 雅也(フリー工業 株式会社)

[III-179] 空積み石積壁における背面注入補強工法の提案

〇前田 剛志1、猿谷 賢三1、小池 健司1、平野 光孝1 (1.東日本旅客鉄道(㈱))

キーワード:背面注入、耐震補強、切土、石積壁、空積

JR東日本では,首都直下地震に備えた耐震補強対策として,切土構造物の耐震補強を進めている.既設石積壁が空積の場合は,石積と栗石層が一体化されておらず,石積壁前面にRC補強等の対策工を実施するが,線路設備の大規模な支障移転等により施工困難となるため,それに代わる工法として,石積背面への注入工法を検討している.これまでの研究結果より,注入材として可塑性グラウトが適していることや可塑性グラウトによる背面注入工を行うことで空積石積と栗石層の一体性を確保できることが分かった.今回,実現場に近い条件での実証試験の結果報告および背面注入工の仕様の設定手法を提案する.

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