土留め(2)

[III-182] 滑動モードが卓越する組積構造の盛土式乗降場の解析的研究

石井 秀憲¹、〇阿部 慶太¹、滝沢 聡²、野本 将太²、杉山 健太¹、竹谷 勉² (1.鉄道総合技術研究所、2.東日本旅客鉄道)

キーワード：MPM、組積構造、盛土式乗降場、粒子法

東北地方太平洋沖地震では，組積構造の擁壁を有する盛土式乗降場が崩壊，変位するなどの被害が発生した．盛土式乗降場の崩壊や変形は地震時の列車走行安全性に影響を及ぼすため，組積盛土式乗降場の耐震補強工法の開発が求められる．既往の研究において，組積盛土の崩壊形態および耐震補強工法に関する実験的研究や解析的検討が行われている．しかしながら，上述の解析的検討は崩壊時に転倒するタイプの盛土式乗降場を対象にしており，滑動するタイプの検討は行われていない．本検討では，崩壊時に滑動が卓越するタイプの盛土式乗降場を対象に，MPMを用いて盛土式乗降場の崩壊形態の再現解析と耐震補強工による変位抑制効果の検討を行った．