令和2年度土木学会全国大会第75回年次学術講演会

講演情報

第III部門

圧縮・圧密(1)

座長:杉山 太宏(東海大学)

[III-262] シールドトンネル掘削による軟弱粘性土の長期挙動に関する実験的考察

〇中廣 俊幸1、三村 衛1 (1.京都大学)

キーワード:シールドトンネル、粘性土、長期圧密、二次圧密

近年ライフライン構造物のひとつである都市トンネルの支保部材の経年劣化への対応が急がれている。その中で、特に軟弱な粘性土層内に敷設されたシールドトンネルの支保工(セグメント)に著しい劣化現象が多く見られる。本論ではトンネルの施工時のインパクトが粘性土の長期圧密現象を引き起こし、それがセグメントの劣化要因のひとつになっているとの推論に基づき、施工ステップを考慮した三軸試験により粘性土の長期圧密挙動について考察を行った。
その結果、粘性土が施工時のテールボイドによる応力解放、裏込め注入による載荷により受けたせん断力が二次圧密を助長させている可能性があることを確認した。

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