令和2年度土木学会全国大会第75回年次学術講演会

講演情報

第III部門

洗堀・浸食(1)

座長:内藤 直人(豊橋科学技術大学)

[III-274] 流水に対する橋脚の斜角の有無が洗掘形状や橋脚の安定性に及ぼす影響

倉上 由貴1、佐名川 太亮1、渡邉 健治2、新名 航2、仁ノ平 直樹2 (1.公益財団法人鉄道総合技術研究所、2.東京大学大学院)

キーワード:橋脚、洗掘、水理実験、河川橋梁、斜角

流水に対して斜角な橋脚では,流水に対して平行な橋脚と比較して洗掘が促進されるが,その影響については定量的に把握されていない.本論文では,流水に対する橋脚の斜角の有無が洗掘深さ・範囲と橋脚の安定性に及ぼす影響について水理模型実験により検討した.流水に対して平行の橋脚では橋脚の上流側が洗掘されやすく,橋脚が線路直角方向である河川の上流側に変位が発生すると急激に転倒した.一方で,流水に対して斜角の橋脚では,橋脚の上流側を水路左岸側に30°傾けた。その結果,橋脚は右岸側に転倒した.流水に対して斜角の橋脚は,河川の上流に面する範囲で洗掘が著しく洗掘範囲は流水に対して平行の橋脚よりも1.2倍程度広がった.

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