令和2年度土木学会全国大会第75回年次学術講演会

講演情報

第III部門

洗堀・浸食(2)

座長:近藤 明彦(港湾空港技術研究所)

[III-279] 水平流体の作用時に防護工下で生じる地盤内浸透流が洗掘に及ぼす影響

丹羽 俊介1、前田 健一1、鈴木 悠真1、安江 絵翔1、渡邉 諭2、内藤 直人2 (1.名古屋工業大学、2.公益財団法人鉄道総合技術研究所)

キーワード:洪水、防護工、渦流、浸透流、洗掘

近年,激甚化する台風等の外力により河川周りにおける洗掘災害が頻繫している.橋脚周りにおいて洗掘対策の施策として防護工が設置されている.しかし,防護工の変状のプロセスはよく分かっていない.そのため,防護工の性能について定量的に示されていないことから,性能の詳細化が必要である.既往の研究により洗掘現象では,掃流力だけでなく地盤内部の観点から捉える必要があることが示唆された.本研究では,防護工周りの洗掘現象に対し地盤内浸透流に着目して実験を行った.結果,防護工を設置することにより,短い洪水継続時間では洗掘抑制効果がみられたが,長時間の場合では.地盤内浸透流と渦流により多量の流砂が生じる結果となった.

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