令和2年度土木学会全国大会第75回年次学術講演会

講演情報

第III部門

洗堀・浸食(2)

座長:近藤 明彦(港湾空港技術研究所)

[III-283] 波による地盤液状化とサクション基礎およびモノパイル基礎の安定性

角田 紘子1、宮本 順司1、佐々 真志2、鶴ヶ崎 和博1 (1.東洋建設株式会社、2.港湾空港技術研究所)

キーワード:波浪、液状化、サクション基礎、遠心模型実験

本研究では,洋上風力発電基礎として注目されているサクション基礎を対象に,遠心力場の波浪実験を行い,波による液状化にともなうサクション基礎の不安定化過程を調べるとともに,モノパイル基礎の場合の不安定化過程と比較している.実験は遠心力場70gで行った.実験により,厳しい波によりサクション基礎の周辺液状化が発生したのち,サクション基礎の先端深度まで液状化が拡大すると,基礎は急速に不安定化すること,一方,モノパイル基礎の場合は,表層から根入れ長さの1/3の深さまで液状化すると急速に不安定化することを示した.このように,波による液状化に伴う基礎の不安定化過程が基礎様式によって大きく異なることが得られた.

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