令和2年度土木学会全国大会第75回年次学術講演会

講演情報

第III部門

杭・基礎工(3)

座長:中村 圭太(港湾空港技術研究所)

[III-382] 異なる支持層厚の地盤に支持された開端杭先端地盤の変位場とひずみ場の定量化

末澤 理希1、木戸 隆之祐1、澤村 康生1、木村 亮1 (1.京都大学)

キーワード:μX線CT、画像解析、開端杭

開端杭においても、薄層支持による鉛直支持力の低下は報告されている。しかし、杭押込み時の地盤変形の詳細は明らかになっておらず、杭の大口径化に向けて地盤変形状態の把握は重要だと考えられる。そこで本研究では、層厚の異なる支持層を含む模型地盤を作製し、等方拘束圧条件下で開端模型杭の押込み試験とX線CT撮影を行った。さらに画像相関法により杭の押込みに伴う杭先端地盤の変位場とひずみ場を定量化した。その結果、支持層厚が小さい場合、変位領域が鉛直方向に卓越すること、および管内部でせん断変形が生じることが明らかになった。これらのことが、支持層厚が小さい場合に支持力が低下する原因だと考えられる。

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