[III-156] 地下水が上昇した補強土壁の地震時変形メカニズムに関する考察
キーワード:補強土、地震、地下水、遠心模型実験
補強土壁の耐震性は高いことが知られているものの,長期的な性能を評価するためには劣化シナリオを考慮した変形メカニズムを明らかにする必要がある。そこで本研究では,
供用期間の経過とともに排水機能が低下し,地下水位が高い状態にある補強土壁が地震動を受けたシナリオを設定し,一連の遠心模型実験を行った。その結果,地下水が高いだけでは崩壊に至らないことが分かり,支圧板の引抜けには補強領域外の地盤が剛性を失い場合であることが分かった。補強土壁の地震時被災例が多くないのは,切土部に施工されるケースが多いことから,このような条件を満たさないためであるといえる。
供用期間の経過とともに排水機能が低下し,地下水位が高い状態にある補強土壁が地震動を受けたシナリオを設定し,一連の遠心模型実験を行った。その結果,地下水が高いだけでは崩壊に至らないことが分かり,支圧板の引抜けには補強領域外の地盤が剛性を失い場合であることが分かった。補強土壁の地震時被災例が多くないのは,切土部に施工されるケースが多いことから,このような条件を満たさないためであるといえる。
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