令和2年度土木学会全国大会第75回年次学術講演会

講演情報

第IV部門

景観・デザイン

座長:大野 暁彦(名古屋市立大学)

[IV-06] 地方都市の中心市街地における景観問題に対する景観計画での対応と定量的指標による分析

〇今泉 知之1、中村 隆司1 (1.東京都市大学)

キーワード:景観計画、地方都市、中心市街地、景観形成基準、景観評価

本研究は衰退している地方都市の中心市街地の魅力向上のために,各都市の景観問題に対する景観計画での対応について定量的指標の観点から分析し,その実態と問題点を明らかにすることを目的とする.
全国の地方都市の中から過去に高層建築物の複数建設が問題となった4都市のメインストリートにおける建物高さの変動係数を算出し評価した.これにより景観計画策定以前に建設された既存不適格の高層建築物がスカイラインを乱す要因であることがわかった.
この結果より,景観計画策定後の高層建築物新規建設の減少について景観計画の効果があるといえるが,既存不適格の建築物に対して効果はなく,これに対し施策を講じる必要があると考えた.

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