[IV-60] 土木計画における数理モデル学習と教養
キーワード:効用最大化、合理的選択理論、プライミング効果
土木計画学が目指すものは,インフラ整備を通したより善き社会の実現に資することであろう.整備するインフラが過大ないしは過小なものにならぬよう,事前にモデルによる予測を行うのであり,これまでこの分野で積み重ねられてきた費用便益分析や効用最大化理論に基づく離散選択モデルといった技術はそのための強力なツールである.そうしたツールに頼るか否かにかかわらず,適切な価値判断ができるということこそ教養である.ただし,人間の価値が単一の指標に還元することのできない複雑なものである以上,過度に単純化した価値判断は教養とはいえない.本稿は大学講義による数理モデル学習が,教養に及ぼす影響を考察するものである.
要旨・抄録、PDFの閲覧には参加者用アカウントでのログインが必要です。参加者ログイン後に閲覧・ダウンロードできます。
» 参加者用ログイン