環境性一般

[V-73] 費用，便益および二酸化炭素排出の観点からの港湾係留施設の維持管理戦略の最適化

〇川端 雄一郎¹、Puspitasari Surya Dewi、加藤 絵万¹、田中 豊¹、横田 弘² (1.港湾空港技術研究所、2.北海道大学)

キーワード：Maintenance strategy、Life-cycle cost (LCC)、Net Present Value (NPV)、CO2 emissions

港湾施設は腐食等の観点で厳しい環境で供用される。特に，係留施設は荷役作業等で重要な役割を果たすが，これらの施設は供用期間中適切に維持管理されることが求められる。著者らの過去の研究では，費用と便益を考慮した純現在価値（NPV）を維持管理戦略の意思決定の指標となり得ることを示した。一方，近年ではサステナビリティの観点から環境負荷も強く求められ，CO2排出量低減は重要性を増しており，土木学会のコンクリートライブラリーNo.134では建設だけでなく維持管理段階でのCO2排出抑制の重要性も指摘されている。そこで本稿では，費用便益に加え環境側面も踏まえた維持管理戦略について試行的に検討した。