[V-174] 構造物中の劣化部の空間分布の違いが構造性能に及ぼす影響
キーワード:塩害、鉄筋腐食、腐食分布、耐久性
本研究では,部材,構造物中の鋼材腐食による劣化部の空間分布の違いが構造物全体の性能に及ぼす影響を,部材軸上の腐食位置および構造物中の劣化部材の配置を実験水準とした供試体を用いて実験的に検討した.その結果,はり供試体は,劣化位置と断面力分布の関係により部材の最大荷重が異なることが確認された.多主桁の構造物を模した供試体では,腐食した部材の配置によって健全部材と劣化部材が協働するメカニズムに違いが生じ,構造性能が異なることが確認された.また,部材,構造物中に一様な劣化を仮定したRC理論に基づく曲げ解析による終局荷重は,もっとも耐荷力の低い供試体と一致し,設計上安全側の評価となることが確認された.
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