令和2年度土木学会全国大会第75回年次学術講演会

講演情報

第V部門

品質管理・検査/ポンプ圧送

座長:桜井 邦昭(大林組)

[V-419] 凍害劣化に対するコンクリートの表層品質(空隙構造)の影響

〇野呂 明義1、鎌田 知久2、岸 利治2 (1.東日本旅客鉄道株式会社、2.東京大学生産技術研究所)

キーワード:凍害、実構造物、空気量、表層品質、毛細管空隙、水和反応

弊社が実施した凍害調査では,環境条件・空気量・経年が同等の構造物で,健全部と劣化部が確認された.そこで本研究では,これらの差異が生じた要因解明を目的とし,表層品質(毛細管空隙量)に着目した.今回は,構造物からコアを採取し水銀圧入試験を行った.結果,表面の比較より,健全部の方が水の通り道となる毛細管空隙が少ない事で耐凍害性であると考えられる.次に表面からの深さ別では,表面の方が毛細管空隙が少ない結果となった。これは,長年かけて雨水が供給され計測的な水和反応により空隙構造が表面から緻密化した事で耐凍害性になったと考えられる.以上より、表層品質を高める事で水の浸入を防ぎ耐凍害性が高まると考える.

要旨・抄録、PDFの閲覧には参加者用アカウントでのログインが必要です。参加者ログイン後に閲覧・ダウンロードできます。
» 参加者用ログイン