令和2年度土木学会全国大会第75回年次学術講演会

講演情報

第V部門

耐震補強(1)

座長:田所 敏弥(鉄道総合技術研究所)

[V-589] あと施工せん断補強に用いる太径のプレート定着型鉄筋の端部定着性能に関する考察

〇河村 圭亮1、畑 明仁1、岡本 晋2 (1.大成建設株式会社、2.成和リニューアルワークス株式会社)

キーワード:耐震補強、あと施工せん断補強、機械式定着、付着、太径鉄筋

せん断耐力が不足するRC構造物を対象に,あと施工プレート定着型せん断補強鉄筋(以下,PHB)を挿入するせん断補強工法が実用化されている.本研究では太径鉄筋の場合を対象として,コンクリート試験体で鉄筋と充填モルタルの付着長が異なるケースでPHB端部の引抜き実験を実施した.その結果,付着長4.0D(D:鉄筋径)のケースは規格降伏荷重に到達する前に抜出し変位の増加勾配が大きく変化したが,付着長5.5D以上のケースはこのような変化が生じなかった.また,付着長5.5D以上のケースは実験結果より推定される規格降伏荷重時に端部プレートから作用する支圧応力が充填モルタルの圧縮強度以下になることが示された.

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