令和2年度土木学会全国大会第75回年次学術講演会

講演情報

第V部門

塩害(2)/凍害(1)

座長:子田 康弘(日本大学)

[V-556] 塩化物作用下のコンクリートのスケーリング抵抗性の評価試験法に関する基礎的研究

〇吉田 行1、安中 新太郎1 (1.土木研究所寒地土木研究所)

キーワード:スケーリング、評価試験法、JIS A 1148 A法、質量減少率、試験前養生

積雪寒冷地では,塩化物系凍結防止剤等により凍害が促進されて生じるコンクリートのスケーリング劣化が顕在化しており,対策を講じるにはコンクリートのスケーリング抵抗性を適切に評価する必要がある.しかし,現状においては,スケーリング抵抗性を評価する標準的な試験法が日本では規定されていない.本研究では塩水を用いたJIS A 1148 A法の質量減少率によるスケーリング抵抗性の評価の可能性について検討を行った.その結果,質量減少率によるスケーリング抵抗性の評価が可能であり,試験前養生で乾燥工程を加えることで既存スケーリング試験と同様の傾向で評価できる可能性があることを確認した.

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