令和2年度土木学会全国大会第75回年次学術講演会

講演情報

第V部門

付着・定着・継手(1)

座長:上田 尚史(関西大学)

[V-608] テーパー型ナット定着体を用いたあと施工アンカーのアンカー筋形状による影響

〇菅野 貴浩1、細川 良美1、山本 剛史1、小林 寿子1 (1.東日本旅客鉄道株式会社)

キーワード:あと施工アンカー、先端定着、テーパー型ナット定着体、鉄筋形状、へりあき寸法

接着系あと施工アンカー工法の信頼性向上等に資するテーパー型ナット定着体を用いたあと施工アンカー工法について,更なる汎用化を目的に,標準とする丸鋼に換え,アンカー筋に異形鉄筋を用いた場合の引張試験を行い,鉄筋形状による影響を確認した.試験より,丸鋼に比べ,異形鉄筋を用いた場合の方が載荷初期の荷重の増加割合が大きいが,いずれもアンカー筋の降伏強度以上を満足すること,およびへりあき寸法により母材コンクリートへのひび割れ状況が異なり,丸鋼を用いた場合,アンカー筋径の3倍の一部を除き,異形鉄筋を用いた場合,アンカー筋径の10倍の場合のみ,それぞれひび割れが生じない結果が得られた.

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