[V-50] セメント粒子と毛細管空隙の点過程間の距離
キーワード:毛細管空隙、空間分布、点過程、最近傍距離分布関数、内側生成物
画像解析で毛細管空隙を評価する際,一般に対象に均質なランダム性を仮定する.しかし,空隙の存在可能領域が未水和セメントの補集合空間であることを考慮すると,影響因子の存在を考慮した不均質ランダム過程としての取り扱いが適切だと思われる.本研究では,反射電子像から未水和セメント相と毛細管空隙相を抽出し点過程変換を行い,両点過程間の距離を評価した.前者の点要素近傍には材齢初期には未水和セメント粒子固体領域が,長期には内側生成物生成空間が存在するため,その領域内で空隙の存在確率は低下することが示され,毛細管空隙の分布はセメント粒子からの距離を共変量とする確率過程であることが示唆された.
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