山岳トンネル(1)

[VI-08] 背面平滑型トンネルライニング工法におけるFILM 台車の改善と実績

〇南部 良博¹、西川 元気¹、有川 遼² (1.鹿島建設、2.鉄道建設・運輸施設整備支援機構)

キーワード：山岳工法、背面平滑型トンネルライニング工法、FILM、シート防水

昆布トンネルは長万部駅と倶知安駅の中間に位置する延長10.41km の長大トンネルである．昆布トンネル（宮田）他工事は，そのうち札幌方の5.61km を施工する．

整備新幹線の山岳トンネル工事では，覆工コンクリートの背面を平滑にするため，吹付けコンクリート面の凹凸部と防水シートとの空隙に充填材（モルタル）を用い，防水シート面を滑らかなトンネル形状に仕上げる背面平滑型トンネルライニング工法（以降，FILM と称す）が適用されているが，本工事では，更なる施工性・品質の向上を目的に，FILM 台車や施工方法を工夫することで，FILM モルタルの打設範囲をインバート面まで延長した．本稿では，その実績を報告する．