令和2年度土木学会全国大会第75回年次学術講演会

講演情報

第VI部門

軌道保守(7)

座長:神津 大輔(東日本旅客鉄道)

[VI-914] トンネル海底部におけるてん充層の劣化メカニズムに関する一考察

〇南里 卓洸1、山根 寛史1 (1.西日本旅客鉄道株式会社)

キーワード:新関門トンネル、軌道スラブてん充層、CAモルタル、成分分析調査、カルシウム溶脱

海底トンネルの海底部区間海底トンネルの海底部区間では、海水同等の漏水や常時高温多湿な環境により,てん充層が劣化し、高低狂いや軌道スラブひび割れを誘発している。劣化原因を特定するため、供用中の耐海水性CAモルタルから一部を採取し,化学的な成分分析を行った.その結果、劣化が進行している箇所ではマグネシウムの含有率が高く、カルシウムの含有率が低いことが明らかになった。このことから、海水の乾湿繰返しにより、細孔溶液中でマグネシウムの濃縮が生じ、カルシウムが溶脱、セメントの硬化組織が崩れることにより劣化が進行している可能性を示した。

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