令和2年度土木学会全国大会第75回年次学術講演会

講演情報

第VI部門

地下構造物(2)

座長:渡邊 洋介(鹿島建設)

[VI-167] セメント種類を考慮した地下鉄トンネルに用いるコンクリートの発現強度調査

〇富樫 真美1、新井 泰1、岡ノ谷 圭亮1、赤塚 久修2 (1.東京地下鉄、2.太平洋コンサルタント)

キーワード:型枠脱型、圧縮強度、静弾性係数、ポルトランドセメント、地下鉄トンネル

近年,セメントの多様化や型枠の転用による工程短縮化への対応に伴い,若材齢時における型枠の脱型時期は,構造物の品質確保の観点から慎重に設定する必要があると考えられる.本調査では,地下鉄トンネル工事におけるコンクリート強度管理の合理化を目的として,施工現場から採取したコンクリートの若材齢時の特性値に着目し,コンクリート強度の発現傾向をセメント種類ごとに分析した.その結果,型枠脱型時期はセメント種類に関わらず材齢1日の養生状況が大きく影響すること,特に高炉セメントB種を使用した場合は,初期の養生条件を適切に定めることが重要であるという知見を得た.

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