令和2年度土木学会全国大会第75回年次学術講演会

講演情報

第VI部門

山岳トンネル(4)

座長:河邉 信之(安藤・間)

[VI-38] 断層の影響を受けた不良地山のトンネル掘削(施工経過報告)

〇小松 花穂里1、小辻 英俊2、矢野 幸樹2、瀬戸口 大志1 (1.(株)熊谷組、2.国土交通省 九州地方整備局 八代河川国道事務所)

キーワード:トンネル、地山強度比、不良地山、断層、凝灰岩、早期閉合

中尾山トンネルは、全長1,428mの道路トンネルであり、全線において一軸圧縮強度が1~3N/mm2で、地山強度比が2以下の軟弱地山が分布し、設計支保パターンは坑口部を除く約90%がDⅡである。その為、前方探査ボーリングを実施してトンネル掘削を進めていた。しかし、事前の地質調査で確認されていない、断層を伴う凝灰岩、強風化頁岩がトンネル断面に出現し、切羽の崩落、支保の変状および大変位が生じた。対策として、補助工法による切羽安定対策、支保のランクアップ、早期閉合を実施した。早期閉合はストラット・インバート吹付けを切羽離れ1D以内で行った。これらの対策により、安定した施工を進めることが可能となった。

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