令和2年度土木学会全国大会第75回年次学術講演会

講演情報

第VI部門

地盤改良(2)

座長:浦野 和彦(安藤・間)

[VI-148] TOFT工法での本体自立土留めを用いた集積場の安定化工事

鳥居 雅規1、沖本 展尚1、水越 悠文1、〇長谷川 甫2、八代 真次2、榊原 直樹2 (1.三菱マテリアル、2.大林組)

キーワード:TOFT工法、捨石集積場安定化工事、改良体自立土留め、有効応力解析、人工軟弱地盤

当工事は東日本大震災を契機としたTOFT工法による捨石集積場安定化工事である。大型機械足場の表層改良厚の検討では、3次元FEM解析により必要改良厚最小化を試みた。簡易法と比較してt=0.7m薄くできる試算となり、実施工でも改良地盤変形は無く解析結果の妥当性が実証された。集積場法面部における大型機械施工ヤード確保の土留としてTOFT改良体の活用を検討した。土留め安定性照査では、動態観測や逆解析結果をふまえてTOFTバネ効果を取り入れたところ、設計基準強度を非考慮の1/3程度にできると評価された。実施工の測量結果からTOFT格子全体の頭部変位や有害なクラックは確認されず、施工の安全性が確保された。

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