令和2年度土木学会全国大会第75回年次学術講演会

講演情報

第VI部門

軌道保守(3)

座長:髙須 豊(東海旅客鉄道)

[VI-537] 下級線における軌道改良を考慮したライフサイクルコストを最小化する軌道メンテナンス手法の開発

〇松本 麻美1、三和 雅史1 (1.公益財団法人鉄道総合技術研究所)

キーワード:軌道変位予測、軌道保守、軌道改良、リスク予測、ライフサイクルコスト

軌道変位が大きくなると,通常はつき固め等の保守により軌道変位を良化させる.しかし,下級線区では噴泥や継目落ち等の影響により,つき固めによる軌道変位の良化効果が小さい箇所がある.このような箇所では軌道改良工事により保守周期を延伸するが,改良工事は費用が莫大であるため,長期的な経済性を考慮して計画する必要がある.また,軌道が劣化すると,輸送障害や脱線事故が生じるリスクも高まる.以上のことから,軌道の保守・改良費とリスクを考慮したライフサイクルコストを最小化する軌道保守が求められている.本研究では,ライフサイクルコストの算出方法の提案と,そのコストを最小化する軌道改良手法を提案する試算例を示した.

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