リニューアル(10)

[VI-741] 塗膜防水材を用いた吹付けリニューアル工法の開発トンネル全体系の挙動に関する解析的検討

〇柳下 丈偉¹、澤田 幸平¹、大塚 勇¹、池山 正一³、菅野 道昭³、栗原 靖幸⁴、大矢 夏帆⁴、長澤 智也² (1.大成建設（株）、2.ポゾリス ソリューションズ（株）、3.成和リニューアルワークス（株）、4.BASFジャパン（株）)

キーワード：吹付けリニューアル、塗膜防水材、有限差分法

本研究では、既設コンクリート補修面に対しEVA樹脂系の塗膜防水材を塗布し、その上からモルタル吹付を行う工法を開発した。本補修工法は、中間層の塗膜防水材により剥落防止性能を確保した上で防水性能を付与できるため、地山側からの湧水を止めて補修箇所の再劣化を抑制することが可能となる。本稿は、本補修工法を適用したトンネル全体の構造安定性を数値解析により検討するものである。部分補修したトンネル構造物の検討を行い、本補修工法を適用した覆工の剛性、耐力が健全な覆工と同程度であるかを検討した。検討の結果、本補修工法を適用した覆工の剛性は健全な覆工と同程度であり部材の健全性についても問題ないことが確認できた。