鉄道(4)

[VI-835] 組積式盛土乗降場の耐震補強工法に適用する棒状補強材の引抜き試験

〇内田 有吏子¹、野本 将太¹、竹谷 勉¹、湊　 憲二 ² (1.JR東日本研究開発センター、2.鉄建建設)

キーワード：組積式盛土乗降場、耐震補強工法

過去に発生した地震では，盛土乗降場の組積式土留めが崩壊し，軌道へと散乱する被害が発生した．首都直下地震対策に向けて，棒状補強材を使用した耐震補強工法の提案を行っているが，棒状補強材の引抜き抵抗力が不明確である．また，石積み壁を補強する場合に用いる地山補強材の引抜き抵抗力を算出する式を，石積み壁より高さの低い盛土乗降場において，使用できるか未確認であった．そこで，実物規模の組積式盛土乗降場の試験体を作成し，引抜き抵抗力の確認を行った．降伏荷重は設計引抜き抵抗力を上回り，棒状補強材は，地山補強材における引抜き抵抗力の算出式により求まる設計引抜き抵抗力以上の耐力を有する事を確認した．