第23回応用力学シンポジウム

講演情報

ショートプレゼン

ショートプレゼン2

2020年5月16日(土) 14:20 〜 15:15 G会場 (G)

[P02-17] 固液混合MPMを用いた地盤構造物のマルチステージ浸透破壊解析

*山口 裕矢1、飛彈野 壮真1、高瀬 慎介2、森口 周二1、金子 賢治2、寺田 賢二郎1 (1. 東北大学、2. 八戸工業大学)

キーワード:Material point method、多孔質体理論、不飽和土

本研究では,降雨による間隙水の浸透によって地盤が崩壊する一連の現象の表現を目的とした多孔質体理論に基づく土骨格-水-空気三相混合MPM(Material Point Method)を提案する.MPMを適用することで,既存の混合体モデルを用いながら,メッシュ法では限界のある大変形の表現が可能となることが期待される.準静的な間隙水の浸透から地盤崩壊に至るまでの時空間的に幅広いスケールの現象を表現するために,変形の程度によって陽解法と陰解法の適切な解法を使い分ける.また,MPM の計算アルゴリズムに特有の積分誤差や非圧縮性に起因する数値不安定性への対策手法を導入する.検証例題として間隙水の浸透に伴う斜面破壊実験を対象として提案手法を適用し,その妥当性を検証する.