第23回応用力学シンポジウム

講演情報

一般セッション

一般セッション(第二部門:計算力学)

計算力学A

2020年5月16日(土) 09:00 〜 10:30 B会場 (B)

座長:吉川 仁(京都大学)

[S02A-01] 適応粒子群最適化法を用いた斜面の非円弧すべり安定解析

*篠田 昌弘1、宮田 喜壽1 (1. 防衛大学校)

キーワード:斜面、非円弧すべり線、粒子群最適化

斜面の安定性を評価する際には,極限平衡状態におけるすべり面に沿う土塊の滑動力と抵抗力の比から安全率を計算する。安全率を算定する際には,すべり線を仮定する必要がある。単純な地層構成であれば,すべり線を円弧と仮定して単純なアルゴリズムで斜面の安全率を効率的に算定できる。地層構成が複雑で弱層等を有する自然斜面の安定性を評価する場合には,すべり線を円弧と仮定して算定された安全率が必ずしも最小安全率であるとは言えない。このような場合には,すべり線を非円弧と仮定して安定解析を実施する必要がある。本稿では,弱層を有する斜面モデルを対象にして,二つの粒子群最適化法を用いて,非円弧すべり線を仮定して安全率を算定した。適応粒子群最適化法(APSO)は,PSOと同等の精度で高い計算効率を有することを明らかにした。