[S02C-03] 2次元動弾性有限積分法を用いたマイクロポーラー弾性体中の時間領域波動解析
キーワード:マイクロポーラー弾性体、動弾性有限積分法、時間領域波動解析
本論文では, マイクロポーラー弾性論に基づいた弾性波動解析を実施する. 材料中の微視構造や局所回転まで考慮した連続体理論は, 一般連続体理論と呼ばれている. その一般連続体理論の一つである, マイクロポーラー弾性論は, 古くから研究されてきた. 一般的に, 静的な問題においては, 解析領域が微視構造に比べて十分大きい場合, 偶応力は無視できる. しかしながら, 動的な問題において, 弾性波の波長が微視構造と同程度の場合は, 偶応力を無視できず, マイクロポーラー弾性体の理論を取り入れる必要があると言われている. しかしながら, マイクロポーラー弾性体中の波動問題はこれまでほとんど行われていないのが現状である. そこで本研究では, マイクロポーラー弾性波動解析の手始めに, 動弾性有限積分(EFIT:Elastodynamic Finite Integration Technique) を用いた解析を実施する.